「ばあちゃん、さっき大国主神(おおくにぬしのかみ)の話が終わったけど次はどんな神様の話するん?」
「今度は、大年神(おおとしのかみ)の話やで。この神様も、めっちゃたくさんの子供を持ってるんやで。まずは、伊怒比売(いのひめ)っていうお嫁さんと結婚して、大国御魂(おおくにみたま)神をはじめ、五柱の神を生んだんや。」
「五柱!?すごいなぁ。で、その子供たちも神様なんやな?」
「せやな。まず大国御魂神(おおくにたまのおおかみ)、それから韓神(からのかみ)、曾富理神(そほりのかみ)、白日神(しらひのかみ)、聖神(ひじりのかみ)や。それでやな、大年神は他にもいろんな嫁さんを迎えて次々と神様を生んでいったんや。」
「いろんなお嫁さんを?なんや、昔の神様は嫁さんがいっぱいやな…それで、他のお嫁さんとの子供たちはどんな神様なん?」
「例えば、香用比売神(かよひめのかみ)との間に生まれたのが、大香山戸臣神(おおかぐやまとみのかみ)と御年神(みとしのかみ)や。この御年神は、食べ物とか豊作に関連する神様で農業とかにめっちゃ大事なんやで。」
「へぇ、そうなんや!農業とかに関係ある神様って大事やんな。日本は昔から農業で生きてきたんやもんなぁ。」
「せやで。で、他にも天知迦流美豆比売(あめちかるみづひめ)との間に生まれたのが、奥津日子神(おきつひこのかみ)と奥津比売命(おきつひめのみこと)や。この神さんらは、竈(かまど)の神さんとして家の中でも大事にされてるんや。」
「竈の神様かぁ。ご飯炊くときの火とかもちゃんと神様に感謝せなあかんってことやな。」
「そうそう。それに、もう一人の子供、大山咋神(おおやまくひのかみ)は近江国(おうみのくに)の比叡山(ひえいざん)や、葛野(かどの)の松尾に祀られてるんや。この神さんは山や自然の神様やで。」
「山の神様かぁ、やっぱり自然って神様がいっぱい守ってくれてるんやな。」
「せやで。自然の神様がいて、作物を育てる神様もおって、家の中を守る竈の神様もおる。全部が繋がって人の生活が成り立ってるんや。」
「ほんまやなぁ。神様って、ただ強いだけやなくて、色んな面で人を助けてくれてるんやな。んで、次に生まれた子供たちは誰なん?」
「次に生まれたのが、庭津日神(にわつひのかみ)、阿須波神(あすはのかみ)、波比岐神(はひきのかみ)、香山戸臣神(かぐやまとみのかみ)、羽山戸神(はやまとのかみ)や。庭や山、風や土、全てを守る神々が揃ったんやで。」
「へぇ、庭とか山の神様までおるんや。ほんまに生活の隅々まで神様が関わってるんやな。」
「そやねん。最後に生まれたのが、大土神(おおつちのかみ)、またの名を土之御祖神(つちのみおやのかみ)や。この神さんは、土を守る神様で、地面の下からしっかりと支えてくれてるんや。」
「土を守る神様までおるんかぁ!日本の神話ってほんまに奥深いな。生活全部が神様によって成り立ってる感じやな。」
「その通りや。だから昔から人々は神様に感謝して、しっかりお祭りしてきたんや。神様と共に生きるってことが日本の文化やったんやで。」
「なんか、神様のこともっと知りたくなってきたわ。次はどんな神様の話が聞けるんか、楽しみや!」
コメント