はじめに
日本の歴史と神話が交錯する場所、熊野本宮大社(くまのほんぐうたいしゃ)。この神社は、紀伊半島の山中に位置し、全国から訪れる巡礼者や観光客に神聖なエネルギーを与え続けています。熊野本宮大社は、熊野三山(くまのさんざん)の一つであり、紀伊山地の霊場と参詣道としてユネスコの世界遺産に登録されています。本記事では、熊野本宮大社の歴史や見どころ、周辺観光スポット、アクセス方法などを詳しく紹介しています。
熊野本宮大社の歴史と背景
熊野本宮大社は、紀元前33年に創建されたと伝えられ、日本でも最古の神社の一つとされています。主祭神は、家津美御子大神(けつみみこのおおかみ)は、素盞鳴尊(スサノオノミコト)を指します。また、熊野三山の主祭神である家都御子神(けつみこのかみ)、熊野速玉大神(くまのはやたまのおおかみ)、熊野夫須美大神(くまのふすみのおおかみ)の三神であり熊野三所権現(くまのさんしょごんげん)といいます。 他にも多くの神々が祀られています。
当初、神社は熊野川の中州に位置していましたが、1889年の大洪水により大部分が流失。現在の場所である大斎原(おおゆのはら)に再建されました。元々の場所は「旧社地」として残されており、訪れる人々がその歴史を感じることができる場所となっています。
熊野本宮大社の見どころ

熊野本宮大社には、多くの見どころがあります。以下では、特に注目すべきポイントをご紹介します。
大鳥居
神社の入口に立つ巨大な大鳥居は、日本最大級の鳥居として知られています。高さは33.9メートル、幅は42メートルもあり、銅鉄製で重さは172トンとされていて、その圧倒的な存在感に訪れる人々は息を呑むでしょう。この大鳥居をくぐると、神聖な境内へと足を踏み入れることができます。
拝殿と社殿
熊野本宮大社の拝殿と社殿は、日本建築の美しさを体感できる場所です。伝統的な木造建築であり、四季折々の自然と調和した風景が広がります。特に春には桜、秋には紅葉が美しく、訪れる人々に四季の移ろいを感じさせます。
八咫烏(やたがらす)
熊野本宮大社のシンボルとも言える八咫烏(やたがらす)は、日本神話に登場する三本足の烏です。八咫烏は、神武天皇を熊野から奈良へ導いたとされ、道案内の象徴として崇められています。この三本足は「天」「地」「人」を表しているとされています。神社内には八咫烏に関するさまざまな像や絵があり、特に日本サッカー協会のシンボルマークとしても有名です。自身の夢に導いてもらえるように自分宛に夢手紙を送れる八咫烏ポストもあり投函できる八咫烏ポスト絵馬や限定スタンプも社務所で押してもらえます。

熊野古道を歩く
熊野本宮大社を訪れる際には、熊野古道を歩くことも一つの楽しみです。熊野古道は、紀伊半島の山岳地帯を縦断する古代の巡礼路で、2004年にはユネスコの世界遺産に登録されました。この道を歩くことで、古の巡礼者たちと同じように熊野の神々に近づくことができるのではないでしょうか。
中辺路(なかへち)
熊野古道の中でも最も有名なルートが中辺路です。中辺路は、京都や大阪から熊野本宮大社への最も一般的な巡礼ルートで、険しい山道を歩きながら、紀伊山地の雄大な自然を堪能することができます。途中には歴史的な石碑や神社が点在しており、歴史と自然の融合を感じることができます。
小辺路(こへち)
小辺路は、熊野本宮大社から高野山へと続く約70kmのルートです。このルートは、険しい山道が続くため、体力に自信のある方におすすめです。しかし、その分、途中で見られる風景や自然は素晴らしく、達成感を味わうことができるでしょう。小辺路を歩くことで、熊野信仰と共に発展した歴史と文化に触れることができます。
熊野本宮大社周辺の観光スポット
熊野本宮大社を訪れた際には、周辺の観光スポットにも足を運んでみてください。ここでは、特に人気のあるスポットをご紹介します。
川湯温泉
熊野本宮大社から車で約15分の場所に位置する川湯温泉は、自然の中でリラックスできるスポットです。特に川湯温泉の特徴は、川の河原を掘ると自然に湧き出る温泉で、自分だけの露天風呂を楽しむことができる点です。冬には雪景色の中で温泉に浸かるという贅沢な体験ができます。
湯の峰温泉
湯の峰温泉「つぼ湯」は、世界遺産に登録された世界でたった一つの温泉。その歴史は1800年以上にわたります。日により7回お湯の色が変わると言われ、天然岩のお風呂を板で囲っただけの、2~3人が入るといっぱいになる掛け流しの温泉を楽しむことができる。湯の峰温泉は、熊野本宮大社から車で約10分の場所にあり、参拝後に立ち寄るのに最適です。
熊野川の川下り
熊野川は、熊野本宮大社と密接な関係があり、その美しい景観を楽しむことができる川下りが人気です。川下りでは、熊野川の雄大な自然を間近で感じることができ、川沿いには豊かな植物や鳥類が生息しています。また、ガイド付きのツアーでは、熊野川の歴史や文化についても学ぶことができます。
熊野本宮大社のアクセス情報
熊野本宮大社は紀伊半島の山中に位置しているため、アクセス方法を事前に確認しておくことが重要です。
公共交通機関でのアクセス
東京や大阪から熊野本宮大社へのアクセスには、新幹線とバスの利用が一般的です。東京からの場合、新幹線で新大阪または名古屋まで行き、名古屋の場合JR特急ワイドビュー南紀に乗り換えて新宮駅まで行きます。新宮駅からは、バスで熊野本宮大社まで約1時間です。新大阪からの場合は、JR特急くろしおで紀伊田辺駅まで行き、そこからバスで約2時間です。
車でのアクセス
車でのアクセスも可能です。大阪からは、阪和自動車道(湯浅御坊道路経由)有田ICより、県道22号・国道424号線龍神村経由で県道198号線、国道311号線より熊野本宮大社(有田ICより約100km)。また、田辺方面からも白浜町などの観光スポットが点在しており、ドライブを楽しみながら訪れることができます。
熊野本宮大社周辺の宿泊施設
熊野本宮大社を訪れる際には、周辺の宿泊施設でゆっくりと過ごすのもおすすめです。以下に、いくつかの人気宿泊施設をご紹介します。
川湯温泉
川湯温泉は、自然の中でリラックスできる温泉宿です。川のせせらぎを聞きながら、露天風呂でゆったりとした時間を過ごすことができます。特に秋には紅葉が美しく、四季折々の景色を楽しむことができます。
冬季には川底を掘り出し作る「仙人風呂」が楽しめます。
湯の峰温泉
湯の峰温泉には壺湯だけでなく、古風な雰囲気の中で、四季折々の料理が楽しめる温泉宿が点在しています。

熊野古道の宿 霧の郷たかはら
今回お世話になったお宿「霧の郷たかはら」 熊野本宮大社まで車で約50分
レストラン、温泉から見れる絶景と地元の素材を活かした絶品料理とお酒。そして、とっても素敵な出会いがありました。
熊野本宮大社のイベントと祭事
熊野本宮大社では、年間を通じてさまざまな祭事やイベントが行われています。特に有名なのは4月に行われる、例大祭の始まりの神事である湯登神事と、宮渡神事になります。
◆湯登神事
神の依代である稚児が湯峯温泉で身を清め、ウマ役の父兄に肩車されながら熊野古道大日越えを歩く神事です。
県の無形文化財に指定されています。◆宮渡神事
神職、稚児、総代等が行列を組み、神楽を歌い、太鼓を叩きながら本宮町内の御旅所を巡り、例祭の平穏無事を
祈念する祭典です。訪れる際には、これらのイベントに合わせて訪れると、さらに深い熊野本宮大社の魅力を感じることができるでしょう。
引用元熊野本宮大社HP
ここから私の御朱印の旅が始まったのです。
まとめ
熊野本宮大社は、日本の歴史と神話が交錯する神聖な場所であり、訪れる人々に深い感動を与えます。その壮大な歴史や美しい自然、周辺の観光スポットなど、訪れる価値のある要素が数多く存在します。また、熊野古道を歩き、熊野本宮大社を訪れることで、心身ともにリフレッシュし、古の日本の文化に触れることができるでしょう。次回の旅行先として、熊野本宮大社を選び、その魅力を存分に味わってみてください。
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