古事記– category –
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㊴ 当芸志美美命の反逆
「ばあちゃん、古事記の最後の話ってどんな内容なん?」 「さて、最後の話は当芸志美美(たぎしみみ)の反逆についてや。神武天皇(じんむてんのう)が亡くなったあと、その異母兄である当芸志美美が、皇后の伊須気余理比売(いすけよりひめ)を妻にして、... -
㊳ 伊須気余理比売
「ばあちゃん、伊波礼毘古(いわれびこ)が伊須気余理比売(いすけよりひめ)と結婚した話、詳しく教えて!」 「その話な、伊波礼毘古が日向(ひむか)におったとき、阿多(あた)の小椅君(おばしのきみ)の妹、阿比良比売(あひらひめ)と結婚して、二人... -
㊲ 久米歌と橿原入り
「ばあちゃん、伊波礼毘古(いわれびこ)が忍坂(おさか)の大室(おおむろ)に着いたときの話をもっと教えてぇな!」 「おおっ、忍坂に着いた時、そこで待ってたのは尾の生えた土雲(つちぐも)やったんや。強い者たちが岩屋(いわや)で唸って待ち構えて... -
㊱ 兄宇迦斯と弟宇迦斯
「ばあちゃん、宇陀にいた兄宇迦斯(えうかし)と弟宇迦斯(おとうかし)って、どんな人たちやったん?」 「兄宇迦斯と弟宇迦斯、二人とも宇陀におったんやけど、どうやら兄の方はあんまりええ人ちゃうかったみたいやで。」 「どんなことがあったん?」 「... -
㉟ 布都御魂と八咫烏
「ばあちゃん、神倭伊波礼毘古命(かむやまといわれびこ)が熊野村に着いた時、どんなことがあったん?」 「そうやねん。熊野村に着いた時、大きな熊がちらりと見えたんやけど、その後、姿を消してしまったんや。それで、神倭伊波礼毘古命は急に正気を失っ... -
㉞ 東進と五瀬命の戦死
「ばあちゃん、神倭伊波礼毘古命(かむやまといわれびこ)と五瀬命(いつせのみこと)はどうしたん?」 「うん、二人は高千穂宮におったんやけど、どこに行ったら天下を安定させられるか相談したんや。それで、東の方に都を求めて出発することにしたんや。... -
㉝ 鵜葺草葺不合命
「ばあちゃん、豊玉毘売(とよたまびめ)がどうしたん?」 「豊玉毘売は、火遠理命(山幸彦)のもとに来て、自分が出産の時期になったから地上で生むことにしたんや。海の中で生むのは良くないと考えたんやって。」 「それで、どこで生んだん?」 「海辺の... -
㉜ 火照命の服従
「ばあちゃん、火遠理命どうなったん?」 「うん、火遠理命(山幸彦)は、三年間も豊玉毘売(とよたまびめ)と一緒に過ごしてたけど、急にため息をつきだしたんや。豊玉毘売がそれを見て、おとうさんの綿津見に相談したんや。」 「それで、綿津見はどうし... -
㉛ 海神宮への訪問
「ばあちゃん、この前の山幸彦の続きの話してくれへん?」 「おっ、そやったな。山幸彦(火遠理命)が海辺で泣きながら座ってると、塩椎神(しおつちのかみ)がやって来てな、『なんで泣いてるん?』って訊ねてん。」 「それで、山幸彦はなんて言うたん?... -
㉚ 海幸彦と山幸彦
「ばあちゃん、海幸彦と山幸彦ってどんな話やったん?」 「ほな、話したるわな。火照命(ほでりのみこと)は海幸彦(うみさちひこ)言うて、海で魚を取るんが得意やったんや。逆に弟の火遠理命(ほおりのみこと)は山幸彦(やまさちひこ)言うて山で獣を狩...