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古事記
㉝ 鵜葺草葺不合命
「ばあちゃん、豊玉毘売(とよたまびめ)がどうしたん?」 「豊玉毘売は、火遠理命(山幸彦)のもとに来て、自分が出産の時期になったから地上で生むことにしたんや。海の中で生むのは良くないと考えたんやって。」 「それで、どこで生んだん?」 「海辺の... -
古事記
㉜ 火照命の服従
「ばあちゃん、火遠理命どうなったん?」 「うん、火遠理命(山幸彦)は、三年間も豊玉毘売(とよたまびめ)と一緒に過ごしてたけど、急にため息をつきだしたんや。豊玉毘売がそれを見て、おとうさんの綿津見に相談したんや。」 「それで、綿津見はどうし... -
古事記
㉛ 海神宮への訪問
「ばあちゃん、この前の山幸彦の続きの話してくれへん?」 「おっ、そやったな。山幸彦(火遠理命)が海辺で泣きながら座ってると、塩椎神(しおつちのかみ)がやって来てな、『なんで泣いてるん?』って訊ねてん。」 「それで、山幸彦はなんて言うたん?... -
古事記
㉚ 海幸彦と山幸彦
「ばあちゃん、海幸彦と山幸彦ってどんな話やったん?」 「ほな、話したるわな。火照命(ほでりのみこと)は海幸彦(うみさちひこ)言うて、海で魚を取るんが得意やったんや。逆に弟の火遠理命(ほおりのみこと)は山幸彦(やまさちひこ)言うて山で獣を狩... -
古事記
㉙木花之佐久夜毘売
「ばあちゃん、木花之佐久夜毘売(このはなさくやびめ)って、どんな人やったん?」 「木花之佐久夜毘売はな、天孫降臨した天津日高日子番能邇邇芸(あまつひこひこほのににぎ)が出会った、めっちゃ美しい少女や。笠沙の御崎(かささのみさき)で初めて見... -
古事記
㉘猿田毘古神と天宇受売命
「ばあちゃん、猿田毘古神(さるたひこのかみ)って、どんな神様なん?」 「猿田毘古神はな、天孫降臨のときに、道案内をした神様や。大きな体で、顔も真っ赤やったんやて。そやから、邇邇芸命(ににぎのみこと)が天降りする道をちゃんと導いてくれたんや... -
古事記
㉗天孫の降臨
「ばあちゃん、天孫降臨(てんそんこうりん)ってどういう話やったん?」 「おお、天孫降臨か!それはな、邇邇芸命(ににぎのみこと)が天から降りてきて、この地を治めることになった話やで。」 「なんで邇邇芸命が降りてきたん?」 「天照大御神(あまて... -
古事記
㉖邇邇芸命
「ばあちゃん、天照大御神(あまてらすおおみかみ)が葦原中国(あしはらなかつくに)を治める神様を選んだんやろ?でも、誰を選んだん?」 「そうやね。最初はな、天照大御神と高木(たかぎ)神が、天忍穂耳(あめのおしほみみ)に天降って国を治めるよう... -
古事記
㉕大国主神の国譲り
「ばあちゃん、ほんで大国主(おおくにぬし)は、最終的に国をどうしたん?」 「大国主な、最後は国を天つ神(あまつかみ)に譲るって決めたんや。でもな、ただ国を渡すだけやなくて、自分の住む場所をちゃんと確保してほしいって頼んだんや。」 「ほぅ、... -
古事記
㉔建御名方神
「ばあちゃん、建御名方(たけみなかた)ってめっちゃ強そうやな!千人引きの大岩を軽々持ち上げてくるなんてすごいやん!」 「ほんまに強い神様やで、建御名方は。自分の国に誰かが内緒話してるのに気ぃついて力競べを挑んできたんや。それで、まず建御雷...