伊奈波神社(岐阜・岐阜市)の御朱印とご利益|斎藤道三ゆかりの美濃國三宮

伊奈波神社の参道入口に立つ石鳥居と献燈(岐阜県岐阜市伊奈波通り)

こんにちは!今回ご紹介するのは、岐阜県岐阜市に鎮座する伊奈波神社(いなばじんじゃ)です。
美濃國三宮として1900年近い歴史を刻み、あの斎藤道三が稲葉山城を築くにあたって現在地へ遷したという、戦国ロマンあふれる古社。金華山のふもとに広がる境内は、市街地のすぐそばとは思えないほど静かで、澄んだ空気に満ちていました。

この記事では、伊奈波神社の御祭神とご利益、斎藤道三とのつながり、境内のパワースポット「黒龍神社」、そして御朱印の情報とアクセスまでまとめてご紹介します。

伊奈波神社の参道入口に立つ石鳥居と献燈(岐阜県岐阜市伊奈波通り)
参道に構える石鳥居。両脇の「献燈」と刻まれた燈籠が参拝者を迎えてくれます
目次

伊奈波神社(いなばじんじゃ)はどんな神社?

御祭神とご利益

御祭神は五十瓊敷入彦命(いにしきいりひこのみこと)。第11代垂仁天皇と日葉酢媛命の長男で、第12代景行天皇の兄君にあたられる神さまです。

配祭神として、渟熨斗媛命(ぬのしひめのみこと)日葉酢媛命(ひばすひめのみこと)彦多都彦命(ひこたつひこのみこと)物部十千根命(もののべのとおちねのみこと)が祀られています。妃・母君・重臣が揃ってお祀りされているのが特徴です。

五十瓊敷入彦命は弓矢を賜って武事をおさめ、河内・大和・摂津・美濃などを開拓し、八百もの池や溝を開いたと伝えられる開拓の神さま。荒れた土地に水を引き、田畑を拓いて人々の暮らしを興した——その働きがそのままご神徳になっています。

伊奈波神社のご利益

伊奈波神社は、「新しく何かを始める人」を後押ししてくれる神社です。主なご利益は次のとおり。

  • 産業開発・事業繁栄:国土を拓いた開拓の神。起業・独立・新規事業の成功を願う方に
  • 商売繁盛・金運上昇:御鎮座の山が「金石」の伝承から金山(かねやま)と呼ばれたことにちなみ、金運のご利益で知られます
  • 厄除け・災難除け:不遇の最期を遂げた御祭神の御霊をお慰めした社であることから、古くより厄除けの神として信仰されてきました
  • 必勝祈願・勝運:弓矢を賜り武事をおさめた武勇の神。勝負ごとや受験に
  • 家内安全・家族円満:妃・母君・重臣が配祭神として揃ってお祀りされています
  • 安産祈願・子授け:安産祈願のご祈祷を受ける方が多く、初宮詣でも親しまれています
  • 水防・治水:八百の池溝を開いた御神徳から、水を治める神としても信仰されています

境内社の黒龍神社には運気向上・心願成就のご利益があるとされ、こちらもあわせてお参りするのが地元流です。

美濃國三宮としての歴史

ご創建は景行天皇14年(西暦84年)と伝えられます。御祭神が薨去された翌年、忠臣であった武内宿禰が稲葉山近くの「丸山」にお祀りしたのが始まりとされ、実に1900年以上の歴史を持つ古社です。

式内社論社・旧国幣小社・別表神社・金幣社という複数の社格を持ち、明治6年に県社、昭和14年に国幣小社へ昇格。戦後の昭和27年には金幣社の指定を受けました。岐阜を代表する格式のお社です。

斎藤道三が遷した社!金華山のふもとへ

伊奈波神社が歴史ファンに注目される理由が、斎藤道三による遷座です。もともと社地は稲葉山(現在の金華山)の山上にありましたが、天文8年(1539年)、道三が稲葉山を居城とするにあたって、山の麓である現在地へ奉遷されました。

つまり今わたしたちが参拝しているこの場所は、道三の城づくりによって定められた地。のちに織田信長が「天下布武」を掲げた岐阜城のふもとで、悠久の時間に思いを馳せられる場所なのです。

また、奥州から美濃へ運ばれた「金石(かねいし)」という神石が一夜にして山となり、その山が「金山」、のちに「稲葉山」と呼ばれるようになった——という伝承も残されています。「金」にまつわる由来を持つ山だというのは、金運祈願で訪れる方には見逃せないポイントですね。

伊奈波神社の参道から鳥居越しに望む岐阜市街と山並み
参道を振り返ると、鳥居越しに岐阜の市街地と遠くの山並みが広がります

参道の見どころ|狛犬・神橋・楼門

伊奈波神社の魅力は、なんといっても長い参道そのもの。鳥居をくぐった瞬間に空気が変わり、樹々に包まれた石畳がゆるやかに続いていきます。

伊奈波神社の鳥居脇を守る狛犬
鳥居脇でどっしりと構える狛犬。ここから先が神域です

なお境内には、まるで逆立ちをしているような珍しい姿の狛犬——通称「逆さ狛犬」もいます。全国的にも数が少ないタイプで、参拝者の間ではひそかな人気者。見つけたらぜひ一枚どうぞ。

参道の途中に現れるのが、緑に包まれた石造りの神橋。大きく反り返ったその姿は、まるで結界のよう。橋の向こうに楼門がのぞく構図は、伊奈波神社を代表する景色のひとつです。

伊奈波神社の石造りの神橋と、その奥に見える楼門
大きく反り返る石造りの神橋。その奥に楼門が見えてきます

石段を上がると、見上げるほど堂々とした楼門が待ち構えます。左右には奉納された酒樽がずらりと並び、地元の方々の篤い信仰が伝わってきました。

伊奈波神社の楼門と奉納された酒樽
見上げるほど堂々とした楼門。左右には奉納された酒樽がずらりと並びます

境内のパワースポット|黒龍神社と豊かな境内社

伊奈波神社は「日本全国にあるパワースポットのひとつ」として紹介されていると、境内の案内板にも掲げられています。

伊奈波神社の神門へ続く石段とパワースポットの案内板
神門へ続く石段。左手には「パワースポット」を紹介する案内板が立っています

黒龍神社(くろたつじんじゃ)

伊奈波神社を語るうえで外せないのが、境内社の黒龍神社。じつはこの黒龍さま、伊奈波神社が1539年にこの地へ遷ってくる以前からこの場所に鎮まっていたとされる、いわば「地主神」にあたる存在です。

運気向上・心願成就にご利益があるとされ、地元の方からは「黒龍さま」と呼ばれて深く信仰されています。本殿にお参りしたあと、こちらにも必ず足を運ぶ——というのが地元流の参拝作法。ぜひ倣ってみてください。

岐阜東照宮ほか、多彩な境内社

境内には黒龍神社のほかにも、岐阜東照宮(2021年6月に社殿が再建されました)、須佐之男神社(津島神社)、和歌三神社、松尾神社など多くの境内社が並びます。ひとつの境内でこれだけ多様な神さまにお参りできるのは本当に贅沢。時間に余裕をもって、ゆっくり巡るのがおすすめです。

伊奈波神社の御朱印

御朱印は授与所(社務所)にていただけます。中央の朱印と力強い墨書きが印象的な、堂々とした一枚です。

伊奈波神社の御朱印(平成29年4月23日拝受)
伊奈波神社の御朱印。中央の朱印と、のびやかな墨書きが印象的です

伊奈波神社本社のものに加えて黒龍神社の御朱印も授与されており、あわせて拝受される方が多いです。オリジナルの御朱印帳も用意されています。

本殿・境内社への参拝自体は24時間可能ですが、御朱印は授与所の受付時間内のみ。御朱印目当てなら午前中から夕方の早めに伺うと安心です。授与内容や時間は変更されることがあるため、事前に公式サイトでご確認ください。

伊奈波神社へのアクセス・基本情報

  • 住所:〒500-8043 岐阜県岐阜市伊奈波通り1丁目1番地
  • 電話:058-262-5151
  • 公式サイト伊奈波神社 公式サイト
  • 参拝時間:本殿・境内社は年間を通して24時間参拝可能(授与所・ご祈祷は受付時間あり)
  • 電車・バス:JR岐阜駅/名鉄岐阜駅から岐阜バスN系統で約10分、「伊奈波通り」下車、徒歩約7分
  • 自転車:岐阜駅から約20分。レンタサイクルの利用も可能です
  • ご祈祷:安産祈願、初宮詣、厄除祈願、車祓、七五三詣、各種ご祈祷、出張祭典

主なお祭り

  • 節分祭(2月3日):9時から20時まで節分特別祈祷、18時からは節分手筒煙火の奉納。夜空に火の粉が舞う迫力満点の神事です
  • 例祭・岐阜まつり(4月5日):金神社・橿森神社と合同で行われる、岐阜市を代表する春の大祭。前夜の宵宮とあわせて街全体が賑わいます
  • 東照宮祭(6月1日):境内の岐阜東照宮の例祭

あわせて立ち寄りたい周辺スポット

  • 岐阜公園:織田信長の居館跡が残る歴史公園。神社から歩いて行ける距離です
  • 岐阜城・金華山ロープウェー:信長が天下布武を掲げた山城。山頂からの濃尾平野の眺めは絶景です
  • 川原町:格子戸の町家が続く風情ある古い町並み。カフェ巡りにもぴったり

「伊奈波神社 → 岐阜公園 → 岐阜城」と歩いて回る半日コースが定番。信長ゆかりの地をまるごと味わえます。

参拝のあとに|おすすめは「TAMAMiYA 伊奈波」

神社を巡ったあとの楽しみといえば、やっぱりその土地の美味しいもの。今回のおすすめは、岐阜の繁華街・玉宮町にあるこだわり和食居酒屋「TAMAMiYA 伊奈波(たまみや いなば)」です。

お店の名前に「伊奈波」の名を冠しているというのが、参拝帰りにはなんとも嬉しいところ。看板メニューは、鮮度にこだわって厳選仕入れした鮮魚を”美しく”盛り付けた刺身の盛り合わせ。目でも舌でも楽しめる一皿です。

  • 店名:TAMAMiYA 伊奈波(こだわり和食居酒屋)
  • 住所:岐阜県岐阜市玉宮町1-2 Y2ビル1F(名鉄岐阜駅から徒歩6分)
  • 営業時間:火〜土・祝日 18:00〜22:30(定休日:月曜・日曜/不定休あり)
  • :全32席。6名用の座敷が3卓、暖簾と高さで仕切られた半個室席も完備。貸切は20〜45名まで対応
  • その他:店内全面禁煙/主要クレジットカード対応/駐車場なし/飲み放題付きコースあり

半個室や座敷があるので、御朱印仲間との旅の打ち上げにもぴったり。駐車場がないので公共交通機関でどうぞ。詳しくはTAMAMiYA 伊奈波の公式サイトをご覧ください。

まとめ|伊奈波神社は歴史とご神気が重なる岐阜屈指の古社

1900年を超える歴史、斎藤道三による遷座、そして地主神・黒龍さまの強いご神気——3つの物語が重なり合う伊奈波神社。金華山のふもとに広がる静かな境内は、歴史に思いを馳せながらゆっくり過ごすのにぴったりの場所でした。

開拓の神さまがお祀りされているだけあって、「何かを始めたい」という気持ちを持って訪れると、いっそう深く心に響くはず。本殿から黒龍神社へ、境内社をゆっくり巡って御朱印を拝受する。岐阜へ足を運ぶ際は、ぜひ参拝リストに加えてみてください。

※祭事日程・授与所の受付時間・店舗の営業情報は変更される場合があります。お出かけ前に伊奈波神社の公式サイトで最新情報をご確認ください。

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この記事を書いた人

- 名前: トシ
- 年齢: 1965生まれ
- 職業: フリーランス
- 出身地: 大阪
-「神社巡り400社以上達成、御朱印収集と旅の楽しさをブログで発信」

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