トシ– Author –
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⑪大気都比売神
「さて、スサノオさんは高天原(たかまのはら)から追放されて、次に食べ物を求めて大気都比売(おおげつひめ)っちゅう神様んとこ行ったんや。」 「食べ物って、何かお願いしたん?」 「そうやねん。スサノオさんは『腹減った!なんか食わせてくれ!』っ... -
⑩天の岩屋戸
「さて、次は須佐之男(スサノオ)さんやねんけど、彼が天照大神(アマテラスオオミカミ)さんに、自分の心が潔白やって証拠見せたんやって言うたわけや。どうしてかっちゅうたら、誓約(うけひ)で生まれた子が優しい女の子やったから、自分の方が勝ちや... -
⑨天照大御神と須佐之男の誓約
「さて、須佐之男命が邪心がないゆうても天照大御神は簡単には信じへんかったんや。『そやけど、どうやってほんまに邪心がないか確かめたらええんやろ?』って天照大御神が聞いたんや。」 「そりゃちょっと信じがたいわな。でもどうやって証明するん?」 ... -
⑧須佐之男命:母への愛と試練
須佐之男命の神やらひ 「そやから、須佐之男命は、ほんまに困った神様やったんやで。自分に与えられた国を治めんと長い顎髭が胸まで伸びるくらいずーっと泣いてたんや。」 「ええっ!?なんで泣いてたん?」 「それがな、須佐之男命は、お母さんの伊邪那美... -
⑦禊祓いと三貴子
「ほんでな、イザナギさんは黄泉の国から帰ってきて、『なんて穢(けが)らわしいとこに行っとったんや!体を清めなあかん』言うて、日向(ひむか)の橘の小門(こど)の阿波岐原(あわぎはら)いうとこで禊ぎを始めたんや。」 「禊ぎって、なんなん?」 ... -
⑥黄泉の国
「ほんでな、イザナギさんはどないしても亡くなったイザナミさんに会いたくて、黄泉の国に追いかけて行ったんや。」 「黄泉の国って、死んだ人が行くとこやんな?」 「そやそや。ほんでイザナミさんが出てきてな、『私とあなたが一緒に作った国はまだ完成... -
⑤火の神 迦具土神(カグツチ)
「ほんでな、イザナギさんは、『可愛い妻をひとりの子に代えてまうなんて、ほんまに信じられへん…』って泣き崩れてしもたんや。」 「うわぁ、悲しい話やなぁ…。それで?」 「その涙な、地面に落ちた時、そこから神様が現れたんやで。その神様の名前は泣沢... -
④神生みの物語〜伊邪那岐命と伊邪那美命が生んだ35の神々〜
「ほな、次は神生みの話やで。」 「おばあちゃん、神生みって何?」 「伊邪那岐命(いざなぎのみこと)と伊邪那美命(いざなみのみこと)が、国を生んだ後、今度は神々を次々に生み出した話やねん。」 「神様も生まれてくるんやな!最初にどんな神様が生ま... -
③国産みの物語〜伊邪那岐命と伊邪那美命の大八島国を生む〜
「ほな、次は二柱の神様が国を生む話やで。」 「おばあちゃん、それって国を作るて話?」 「そやねん。伊邪那岐命(いざなぎのみこと)と伊邪那美命(いざなみのみこと)が、前に生んだ子がちょっと不吉やったから、天津神(あまつかみ)に相談しに行った... -
②伊邪那岐命と伊邪那美命の結婚〜淤能碁呂島の誕生〜
「タケシ、次はな、伊邪那岐命(いざなぎのみこと)と伊邪那美命(いざなみのみこと)の話をしようか。」 「お婆ちゃん、その二人ってどんなことしたん?」 「ほな、教えるわな。この二柱の神さんにな、天津神たちが『漂ってる国土を作り固めてくれ』って...