古事記が、少しでも楽しく分かりやすいように大阪のお婆ちゃんが孫に語る日本神話の物語を解説してみました。神々が誕生した神秘の物語、大阪弁での解説を楽しんでいってもらえれば幸いです。

お婆ちゃんと孫が語る「天地開闢」〜神世七代のはじまり〜

「ねえねえお婆ちゃん、なんか面白い話ない?」



「面白い話か…」



「日本の神話の話は知ってるか?」



「神様の話して言うぐらいしか知らんわ」



「ほな、天地開闢(てんちかいびゃく)っちゅう話を教えてかげるわ。天と地が初めて分かれた時のお話やねん。」



「ふーん、おばあちゃん天と地が分かれた?どんな感じやったん?」



「そやな、まず、高天原(たかまがはら)っていう天の世界に最初に
現れたんが、造化三神(ぞうかさんしん)ちゅう神様たちでな。
天之御中主神(あめのみなかぬしのかみ)っちゅう神さんやった。
次に出てきたんが、高御産巣日神(たかみむすひのかみ)、ほんで神産巣日神(かむむすひのかみ)や。この三柱の神さんらは、姿は見せへんかったけど神様やってん。」



「姿見えへん神様て何なん?なんか不思議やな。」





「せやな、不思議やけど、これが神話や。次にな、まだまだ国土っちゅうもんが固まらへんかった時期があったんや。それがちょうど水に浮いとる油みたいな状態で油や泥が漂うみたいにふわふわしとったんや。
その泥沼の中から葦(あし)の芽がにょきにょきと出てきた感じで神様になったんや。それが、宇摩志阿斯訶備比古遅神(うましあしかびひこぢのかみ)っちゅう神様や。」



「葦の芽が神様になるってすごいなぁ。」



「ほんでな、次に出てきたんが、天之常立神(あめのとこたちのかみ)や。この神さんも姿は見せへんけど、ちゃんと存在しとる神様やで。この二柱の神さんも天津神(あまつかみ)って呼ばれる特別な神様やねん。」



「天津神って、どんな神様なん?」



「天津神は、天の世界に住んでる神様やな。ほんで、次に現れたんが、国之常立神(くにのとこたちのかみ)と豊雲野神(とよくものかみ)や。これもまた姿は見せへんかったんやけどな。」



「へ〜、ほんで、その後どうなったん?」



「次にな、宇比地邇神(うひぢにのかみ)っていう神様が現れたんや。その次に女神さんで須比智邇神(すひぢにのかみ)が現れた。ほんで次は、角杙神(つのぐひのかみ)、その後にまた女神で活杙神(いくぐひのかみ)が出てきたんや。」



「おばあちゃん、なんかいっぱい神様おるなぁ、名前も難しいし…」



「せやな、名前も難しいけど、大事な神様やから覚えとかなあかんで。次に出てきたんが、意富斗能地神(おほぼくのちのかみ)と女神の大斗乃辨神(おほぼくのべのかみ)や。」



「次々神様出てくるけど、最後は誰やったん?」



「最後にな、伊邪那岐命(いざなぎのみこと)と伊邪那美命(いざなみのみこと)っちゅう二柱の神様が現れてん。この二人はめっちゃ大事な神様で、上に言うた神様らと合わせて神世七代(かみよななよ)っちゅうねん。」



「神世七代かぁ、おばあちゃん、この話めっちゃ長い話やな。」



「そやな、でもこの神様たちが日本を作ってくれたんやから、覚えとくんやで。」


日本神話では、天と地が初めて分かれたとき多くの神々が次々と現れました。これらの神々は神世七代と呼ばれ、日本の国の基盤を築いたとされています。この物語は日本の文化や歴史を理解するうえで非常に重要なものであり、知っておくべき神話です。
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