こんにちは!今回ご紹介するのは、奈良県橿原市、畝傍山(うねびやま)の南東のふもとに鎮座する橿原神宮(かしはらじんぐう)です。初代・神武天皇が即位したと伝わる「日本のはじまりの地」であり、明治に創建された比較的新しい神社ながら、広大な杜と荘厳な社殿を持つ奈良県屈指の参拝スポットです。
この記事では、橿原神宮の御祭神とご利益、京都御所から移築された本殿の由緒、日本最大級の大絵馬といった見どころ、そして御朱印の情報とアクセスまでまとめてご紹介します。

橿原神宮(かしはらじんぐう)はどんな神社?
御祭神とご利益
橿原神宮にお祀りされているのは、次の二柱です。
- 神武天皇(じんむてんのう)/初代天皇
- 媛蹈鞴五十鈴媛皇后(ひめたたらいすずひめこうごう)/皇后
『日本書紀』には、神倭伊波礼毘古命(かむやまといわれびこのみこと)が東征の末にこの地・橿原宮で即位し、初代天皇・神武天皇になったと記されています。古事記でも「久米歌と橿原入り」として描かれる、まさに日本という国のはじまりの場面です。
この由緒から、橿原神宮は国家安泰・開運招福のご利益で知られるほか、幾多の困難を乗り越えて即位した神武東征の物語にちなみ、勝運・勝負運を求めて参拝する人も少なくありません。
明治に創建された「日本のはじまりの地」
橿原神宮の創建は明治23年(1890年)。『日本書紀』の記述に基づき、神武天皇が即位した橿原宮の跡地とされるこの地に、民間からの創建の願いを受けて明治政府が認可し、創建されました。神話の舞台でありながら、社殿そのものは比較的新しいというのが橿原神宮の特徴です。
創建にあたっては、京都御所の内侍所(ないしどころ/賢所・かしこどころ)と神嘉殿(しんかでん)の2棟が下賜され、移築されています。現在の本殿がこの賢所にあたり、国の重要文化財に指定されています。
毎年2月11日の紀元節(建国記念の日)には、神武天皇の即位を祝う紀元祭が行われ、多くの参拝者で賑わいます。
見どころ① 高さ約10mの大鳥居と広大な表参道
近鉄橿原神宮前駅から歩くとまず迎えてくれるのが、高さ約10mの堂々たる大鳥居です。ここから続く表参道は木々に包まれ、都会の喧騒を忘れさせてくれる静けさ。石灯籠が整然と並ぶ参道を進むほどに、神域へと近づいていく感覚を味わえます。

見どころ② 京都御所ゆかりの本殿と、壮大な外拝殿
参道の先に現れるのが、入母屋造の重厚な外拝殿です。両脇に長い廻廊を連ねたその姿は、昭和の神社建築の粋を集めたものといわれています。
先にご紹介したとおり、本殿は京都御所の賢所を移築したもの。皇居の中枢にあった建物が、神武天皇ゆかりのこの地に移されたという由緒を知ると、社殿を見る目も変わってくるのではないでしょうか。

見どころ③ 高さ4.5m、日本最大級の大絵馬
外拝殿で参拝者を迎えるのが、高さ4.5m・幅5.4mという圧倒的なスケールの大絵馬です。通常の絵馬のおよそ1,600倍という大きさで、昭和35年(1960年)に今上陛下のご誕生を奉祝して制作されて以来、毎年11月末になると翌年の干支に描き替えられています。私が参拝した2019年12月には、すでに翌年・令和2年の干支である「子(ねずみ)」の大絵馬が掲げられていました。お正月に参拝される際は、ぜひその年の干支を見上げてみてください。

隣接する神武天皇陵にも足を延ばして
橿原神宮の北隣には、神武天皇陵(じんむてんのうりょう)があります。玉砂利を敷き詰めた参道の奥、八稜円形の墳丘の前に白木の鳥居が立つ、静謐な空気に包まれた場所です。橿原神宮とあわせて参拝する方が多く、徒歩でも十分に行き来できる距離にあります。

即位した「橿原宮」と眠る「御陵」、日本建国の物語の始まりと終わりを、あわせて訪ねてみるのもおすすめです。

昭和15年、紀元二千六百年の宮域拡張と杜の歴史
境内を包む深い杜は、実は創建当初からのものではありません。神武天皇の即位から2600年にあたる昭和15年(1940年)、国を挙げての奉祝記念事業として宮域の拡張整備が行われ、参道の両脇に約7万6,000本もの樹木が植えられました。そのうち2万2,000本近くは、全国から寄せられた献木だったといいます。
のべ121万人を超える人々が勤労奉仕に参加してつくり上げたこの杜が、今日私たちが目にする橿原神宮の荘厳な景観の土台になっています。境内南方に広がる深田池(ふかだいけ)のほとりを散策すれば、四季折々の自然も楽しめます。
橿原神宮の御朱印

御朱印は授与所にて拝受できます。受付時間はおおむね9:00〜閉門時間までです。
朱印は篆書体(てんしょたい)で「橿原神宮」と刻まれた大きな角印。そこに墨書で「奉拝」と参拝日が添えられた、すっきりと格調高い御朱印です。日本のはじまりの地でいただく一枚は、御朱印帳のなかでも記念すべき存在になるはずです。
なお、初穂料や授与の受付時間は変更される場合があります。確実に拝受したい方は、事前に公式サイトでご確認ください。御朱印の歴史やいただき方のマナーについては、参拝の証、神仏とのご縁を結ぶ一冊。御朱印集めの魅力や歴史、マナーまで徹底解説!でくわしくまとめています。
橿原神宮へのアクセス・基本情報
| 名称 | 橿原神宮(かしはらじんぐう) |
| 御祭神 | 神武天皇・媛蹈鞴五十鈴媛皇后 |
| 住所 | 〒634-8550 奈良県橿原市久米町934 |
| 電話 | 0744-22-3271 |
| 拝観時間 | 6:00〜17:00頃(季節により変動、御朱印は概ね9:00〜閉門時間まで) |
| 拝観料 | 無料 |
| 駐車場 | あり(境内に約800台、普通車1日500円) |
| 電車 | 近鉄「橿原神宮前駅」中央口から徒歩約10分 |
| 公式サイト | https://kashiharajingu.or.jp/ |
参拝前に知っておきたい注意点
- 正月三が日は非常に多くの参拝者で賑わい、周辺道路が大変混雑します。時間に余裕を持ってお出かけください
- 駐車場は普通車1日500円(24時間入出庫可)。正月期間は臨時駐車場を含め約1,500台に拡張されます
- 神武天皇陵は橿原神宮とは管理が別(宮内庁管轄)のため、静粛な雰囲気を保って参拝しましょう
最新の情報は、橿原神宮 公式サイトでご確認ください。
まとめ|橿原神宮は神話と歴史が交わる日本建国の聖地
『日本書紀』が伝える神武天皇の即位、京都御所から移された社殿、昭和15年に全国からの献木で育てられた杜——橿原神宮は、神話・皇室・そして人々の祈りが幾重にも重なってできた場所でした。
高さ10mの大鳥居をくぐり、静かな表参道を歩いていくと、この地が「日本のはじまり」と呼ばれる理由が少しずつ実感として伝わってくるはずです。
神武天皇が東征の末にこの地へたどり着くまでの物語は、古事記㉟布都御魂と八咫烏から㊲久米歌と橿原入りで描かれています。即位後の物語である㊴当芸志美美命の反逆とあわせてお読みいただくと、橿原神宮参拝がより味わい深いものになるはずです。
また、同じく神話ゆかりの聖地として熊野本宮大社、天河大辨財天社もあわせておすすめです。参拝の作法やパワースポットの巡り方は、【完全版】運気が上がる! 神社・パワースポット巡り方と神社参拝のマナーと流れを紹介|鳥居、手水舎、拝礼の作法もぜひ参考にしてみてください。
最後までお読みいただきありがとうございました。それでは、また次の御朱印の旅で!

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