㉑葦原中国の平定

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天照大御神が葦原中国へ次々に送った使者たち。大国主に媚びた天菩比神、八年戻らなかった天若日子、そして雉の鳴女の最期まで、国譲り前夜の物語をやさしく解説します。

🏹 葦原中国平定への使者たち

天照大御神、天忍穂耳命に 葦原中国を治めさせようとする 天忍穂耳、国の騒がしさに気づき 引き返して報告する 天菩比神を遣わすが 大国主に媚びて3年戻らない 弓矢を与え天若日子を遣わすが 下照比売と結婚し8年戻らない 雉の鳴女を送るが、天若日子は 天探女の入れ知恵で射殺す 矢が天に届き、高木神が 「邪心あれば当たれ」と投げ返す 天若日子、矢が胸に当たり死亡 「返し矢」ということわざの由来に 「雉のひた使い」=行ったきり帰らぬ使者、という言葉もここから生まれた

「なぁばあちゃん、さっきの話で大国主が国を治めてたけど、他の神様がどうして葦原中国を平定しようとしたん?」

「ええ質問やなぁ。天照大御神あまてらすおおみかみっていう、太陽の神様やろ、この神さんが言うたんや。『この豊葦原の国は、わたしの子である天忍穂耳命あめのおしほみみのみことが治めるべきや』ってな。それで天忍穂耳を降ろして、この国を統治させようとしたんやけど…」

「けど…?どないしたん途中で何かあったん?」

「そやねん。天忍穂耳命が降りる途中で気づいたんや。『なんかこの国、めっちゃ騒がしいぞ』って。それで、一旦戻って天照大御神に報告しに行ったんや。それで、天照大御神と高御産巣日たかみむすひっていう神様が神々を集めてどうしたらええか相談しはったんや。」

「ほう、それでどうなったん?」

「まず最初に遣わされたんが、天菩比あめのほひっていう神様や。でも、この神様、降りた先で大国主に媚びへつらって三年も戻ってこんかったんや。」

「えぇ!?それでどうしたん?」

「そやから、次は天若日子あめのわかひこっていう神さんを遣わすことになったんや。この神さんには、天真鹿児弓あまのまかこゆみ天羽羽矢あまのははやっていう特別な武器も持たせてな。」

「なにそれ、かっこええなぁ!その武器で、乱暴な国つ神を倒したん?」

「そやけど、天若日子もな、葦原中国に降りたあと、大国主の娘・下照比売したてるひめと結婚してその国を自分のもんにしようとしてしまったんや。それで八年も戻ってけえへんかった。」

「なんや、二人目もあかんかったんかいな…。ほんで、天照大御神はどうしたん?」

「天照大御神と高御産巣日がまた神々に相談して、今度は鳴女なきめっていうきじを遣わすことにしたんや。雉に天若日子に問いただすように命じたんやけど…」

「雉?鳥がメッセージを運んだんやな。けど、天若日子はその雉をどうしたん?」

「天若日子は、天探女あめのさぐめっていう神さんの言うことを聞いて、その雉を射殺してもうたんや。使わされた神のメッセージも無視してな…。」

「えぇ…それでどうなったん?」

「その射た矢がな、天に戻ってきたんや。それを見た高木神たかぎのかみは、『もし天若日子が悪いことをしてるなら、この矢が天若日子に当たって命を奪う』って言うて、その矢を逆さにして投げ返したんや。」

「うわぁ、それでどうなったん?」

「天若日子は、朝に寝てた時にその矢が胸に当たって死んでしまったんや…。これが『返し矢』っていう古い言葉の由来やねん。」

「えぇ…なんか悲しい結末やな。雉も戻ってこなかったんやな?」

「そやねん。それで、今でも『雉のひた使』って言うたら、行ったきり帰らん使者のことを指すようになったんや。」

「へぇ、昔からそんなことわざがあったんやな…。でもなんで天若日子はそんな邪心を抱いたんやろな。」

「神様やからといっても、心の中には人と同じように欲や迷いがあるんかもしれんね。だからこそ、神様にしても慎重に行動せなあかんって教えられたんやろな。」

「うん…なんか考えさせられる話やな。もっと神話について知りたくなったわ。」

目次

今日のかみさま

名前読み方役割
天忍穂耳命あめのおしほみみのみこと天照大御神の子。国の騒がしさに気づき引き返した
天菩比神あめのほひのかみ最初に遣わされたが大国主に媚びた神様
天若日子あめのわかひこ2番目に遣わされたが心変わりし、命を落とした
高木神たかぎのかみ高御産巣日神の別名。矢を投げ返した神様

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この記事を書いた人

- 名前: トシ
- 年齢: 1965生まれ
- 職業: フリーランス
- 出身地: 大阪
-「神社巡り400社以上達成、御朱印収集と旅の楽しさをブログで発信」

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