㉝ 鵜葺草葺不合命

古事記㉝ 鵜葺草葺不合命 のイメージ画像

「見ないで」という約束を破り、豊玉毘売の本来の姿を見てしまった山幸彦。海へ帰った母と、残された子・鵜葺草葺不合命の物語を会話形式でやさしくたどります。

🐊🥚 見てはいけない姿

豊玉毘売、出産のため地上に来て 渚に鵜の羽の産屋を作る 未完成のまま産気づき 産屋に入る 「見ないで」と頼むが 山幸彦がこっそり覗いてしまう 本来の姿(大きな鰐)を見られ 山幸彦は驚いて逃げ出す 恥じた豊玉毘売、子を置いて 海の国へ帰る 生まれた子は 鵜葺草葺不合命と名付けられる 妹の玉依毘売を遣わし養育を助け 歌を贈り合う 鵜葺草葺不合命は 高千穂宮に580年間過ごす 御毛沼命は常世国へ 稲氷命は母の国(海原)へ渡る 残された若御毛沼命が、後の神話につながっていく

「ばあちゃん、豊玉毘売とよたまびめがどうしたん?」

「豊玉毘売は、火遠理命(山幸彦)のもとに来て、自分が出産の時期になったから地上で生むことにしたんや。海の中で生むのは良くないと考えたんやって。」

「それで、どこで生んだん?」

「海辺の渚に、鵜の羽を使って産屋を作ったんや。でも、その産屋がまだ完成しないうちに、豊玉毘売は陣痛が激しくなって産屋に入ったんや。」

「へぇ、それで火遠理命はどうしたん?」

「豊玉毘売が、出産の時には本来の姿になると言うて、自分を見ないでほしいと頼んだんや。でも、火遠理命はその言葉が気になって、密かに産屋を覗いたんや。」

「それで、何が見えたん?」

「豊玉毘売が実は大きな鰐になってたんや。それを見た火遠理命は、びっくりして逃げ出したんや。」

「火遠理命は怖かったやろなぁ。」

「うん、ほんで豊玉毘売はそのことが恥ずかしかったから、産んだ子を置いて海の国に帰ったんや。そして、その子に『鵜葺草葺不合命うがやふきあわせずのみことって名前を付けたんや。」

「でも、火遠理命はどうしたん?」

「火遠理命は、豊玉毘売が帰った後も、子供の養育を手伝うために妹の玉依毘売たまよりびめを送り、歌を贈ったんや。」

「どんな歌?」

「火遠理命は、自分が愛した妻のことを忘れないと歌ったんや。それに対して、豊玉毘売は『忘れないで』という歌を贈ったんやで。」


「なんかええなぁ、それからどうなったん?」

「その子、鵜葺草葺不合命は高千穂宮に580年間いたんや。子孫には五瀬命いつせのみこと、稲氷命いなひのみこと、御毛沼命みけぬのみこと、若御毛沼命わかみけぬのみことがいて、それぞれが波の上を渡ったり海に入ったりしたんや。」

「結局、その子孫たちはどうなったん?」

「御毛沼命みけぬのみことは波の上を踏んで常世国に行ったし、稲氷命いなひのみことは母の国の海原に入ったんや。物語が続くんやけど、火遠理命の子孫たちはそれぞれに役割を果たしているんや。」

目次

今日のかみさま

名前読み方役割
鵜葺草葺不合命うがやふきあわせずのみこと豊玉毘売と山幸彦の子
玉依毘売たまよりびめ豊玉毘売の妹。子の養育を助けた
若御毛沼命わかみけぬのみこと鵜葺草葺不合命の子。後の神話へとつながる

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この記事を書いた人

- 名前: トシ
- 年齢: 1965生まれ
- 職業: フリーランス
- 出身地: 大阪
-「神社巡り400社以上達成、御朱印収集と旅の楽しさをブログで発信」

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