㉒阿遅志貴高日子根神

古事記㉒ 阿遅志貴高日子根神 のイメージ画像

⚔️🕊️ 天若日子の葬儀と怒れる神

下照比売の泣き声が天まで届き 天若日子の父と家族が降りてくる 川雁・鷺・翡翠・雀・雉に役目を与え 八日八夜の盛大な葬儀を行う 阿遅志貴高日子根神が 弔問に訪れる 姿が天若日子にそっくりで 家族が「生き返った」と抱きつく 死人と間違われたことに激怒し 剣で喪屋を切り倒す 怒って飛び去った兄のために 妹・高比売が兄の名を明かす歌を詠む (夷振の歌) 神様にも人と同じような感情や葛藤があった物語

「ばあちゃん、天若日子が死んだあと下照比売が泣いてたんやな。」

「そやで。下照比売の泣く声が風に乗って天まで届いたんや。それを聞いた天若日子の父親、天津国玉あまつくにたまや家族も悲しみでいっぱいになって下界に降りてきたんやで。」

「そっか…葬儀のときみんなが歌舞したんやろ?」

「そや。川雁かわかりを食物運ぶ係にして、鷺は掃除係、翡翠かわせみ御饌みけの係、雀は米つき女、雉を泣き女にして盛大な葬儀が行われたんや。八日八夜も続いたんやで。」

「なんや不思議な話やな。でも、そのとき阿遅志貴高日子根あぢしきたかひこねって神様も来たんやろ?」

「そうやねん。阿遅志貴高日子根神が弔問に来たとき、天若日子の家族はな、この神様の顔が天若日子にそっくりやったから間違えて『生き返った!』って大泣きしてしまったんや。」

「ほんまにそっくりやったんやな。でも、それでどうなったん?」

「阿遅志貴高日子根は怒ってもうたんや。『なんでわしを穢れた死人と間違えんねん』って言うて持ってた剣を抜いて喪屋を切り倒してしもうたんや。」

「そ、そんな怒るほどそっくりやったんか…。それでどうなったん?」

「怒った阿遅志貴高日子根は、そのまま飛び去ってもうたんや。でも、そのあと妹の高比売たかひめが、兄の名前を明かすために歌を詠んだんや。」

「高比売が歌ったんか。どんな歌やったん?」

「それがな、こういう歌やったんや。『天上にいる若い機織女が、首にかけてる玉の緒、その玉が光り輝いてるように谷を越えて輝く神は阿遅志貴高日子根である』ってな。」

「すごい綺麗な歌やな…。その神様、ほんまに力強くて輝いてるんやろうな。」

「そやで。この歌はな、『夷振ひなぶり』の歌とも言われて昔から伝わる特別な歌やねん。」

「ふーん、神話の話ってほんまに奥深いなあ…。こんなふうに神様同士でもいろんな出来事があったんやな。」

「せやろ?神話には、人間と同じように神様たちも感情があって、いろんなことがあったんや。だからこそ、昔の人々はこういう神話から学んで日々の生活に活かしてきたんやで。」

「うん、ばあちゃんの話聞くと、もっといろんな神話知りたくなってくるわ。次はどんな神様の話してくれるん?」

「ふふ、次はまた面白い神様の話が待ってるで。楽しみにしときや。」

目次

今日のかみさま

名前読み方役割
阿遅志貴高日子根神あぢしきたかひこね天若日子にそっくりだった神様。怒って喪屋を切り倒した
高比売(下照比売)たかひめ阿遅志貴高日子根の妹。歌で兄の名を明かした
天津国玉あまつくにたま天若日子の父。息子の死を悲しんだ神様
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この記事を書いた人

- 名前: トシ
- 年齢: 1965生まれ
- 職業: フリーランス
- 出身地: 大阪
-「神社巡り400社以上達成、御朱印収集と旅の楽しさをブログで発信」

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