黄泉から戻った伊邪那岐命が禊ぎをすると、左目から天照大御神、右目から月読命、鼻から須佐之男命が誕生しました。三貴子が生まれた場面と、住吉三神・綿津見三神の由来をやさしく解説します。

🌞 禊ぎから生まれた三貴子

「ほんでな、イザナギさんは黄泉の国から帰ってきて、『なんて穢らわしいとこに行っとったんや!体を清めなあかん』言うて、日向の橘の小門の阿波岐原いうとこで禊ぎを始めたんや。」



「禊ぎって、なんなん?」



「禊ぎ言うたら、水で体を清めて穢れを落とす儀式や。イザナギさんはな、身につけてたもんを次々に投げ捨てて、そのたんびに神様が生まれてきたんやで。」



「投げ捨てるだけで神様が出てくるん?」



「そやねん。まず杖を投げたら『衝立船戸』、帯を投げたら『道之長乳歯』って神様が生まれたんや。ほんで、袋やら衣やら投げるたんびに神様が生まれて、とうとう12柱も神さんができたんやで。」



「めっちゃいっぱい神様おるやん!」



「そんでな、イザナギさんは『上の流れは速い、下の流れは遅い』言いながら中流で身を清めたんやけど、そのときに『八十禍津日』と『大禍津日』いう邪悪な神が生まれたんや。」



「えっ、なんで悪い神が生まれたん?」



「それはな、黄泉の国で穢れに触れたからなんや。けどな、その後に邪気を消すために『神直毘』『大直毘』『伊豆能売』いう神様が生まれて、ちゃんと浄化されたんやで。」



「なるほど、バランス取れてるんやな。」



「さらに水の底で体を洗うと『底津綿津見』と『底筒之男』、中ほどで洗うと『中津綿津見』と『中筒之男』、水の表面で洗うと『上津綿津見』と『上筒之男』いう、あわせて六柱の神様が生まれたんや。綿津見の三神は安曇連って一族の祖先として祀られてるんやで。」



「へぇ、海の神様か…。住吉大社にも祀られてるんやろ?」



「そうやで!でもな、住吉大社に祀られてるんは、実はこっちの筒之男三神の方やねん。綿津見の三神は志賀海神社っちゅう神社に祀られてるんやで。ほんでな、もっと大事なんは、左目を洗ったときに『天照大御神』が生まれたことやねん!」



「あ、天照大御神! 太陽の神様やんな?」





「そうや。次に右目を洗ったときに『月読命』が、鼻を洗ったときに『須佐之男命』が生まれたんや。これが三貴子って呼ばれる偉い神様たちやねん。」



「おぉ、太陽、月、そして嵐の神様か…。めっちゃパワフルやん!」



「ほんでな、イザナギさんはめっちゃ喜んで、『わしはこんな貴い子を得た』言うて、天照大御神には『高天原』、月読命には『夜の世界』、須佐之男命には『海原』をそれぞれ治めるように命じたんや。」





「なるほど!それぞれの役割がちゃんと決められてるんやなぁ。でも、須佐之男命って、なんで海原なんやろ?嵐の神様やのに…?」



「そやな、それにはまた深い話があるんやけど、それは次の話で説明するわな!」
今日のかみさま
| 名前 | 読み方 | 役割 |
|---|---|---|
| 天照大御神 | あまてらすおおみかみ | 左目を洗った時に生まれた太陽の女神。高天原を治める |
| 月読命 | つくよみのみこと | 右目を洗った時に生まれた神様。夜の世界を治める |
| 須佐之男命 | すさのおのみこと | 鼻を洗った時に生まれた神様。海原を治める |
| 底津・中津・上津綿津見 | そこつ・なかつ・うわつわたつみ | 水の中で禊ぎをした時に生まれた海の神様 |
| 底筒之男・中筒之男・上筒之男 | そこつつのお・なかつつのお・うわつつのお | 綿津見三神と同時に生まれた神様。住吉大社に祀られる住吉三神 |
| 八十禍津日・大禍津日 | やそまがつひ・おおまがつひ | 黄泉の穢れから生まれた禍々しい神様 |
| 神直毘・大直毘・伊豆能売 | かむなおび・おおなおび・いずのめ | 穢れを祓い清めた神様 |









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