⛩️ 国譲りと出雲の神殿

「ばあちゃん、ほんで大国主は、最終的に国をどうしたん?」



「大国主な、最後は国を天つ神に譲るって決めたんや。でもな、ただ国を渡すだけやなくて、自分の住む場所をちゃんと確保してほしいって頼んだんや。」



「ほぅ、それってどんな場所?」



「それがな、地底にある磐石に宮柱を太く立てて、大空には千木を高くそびえさせた立派な神殿や。そうすれば、大国主は幽界に隠れて住むと約束したんや。」



「幽界に隠れる…か。神様も自分の隠居場所を考えてたんやな。」



「ほんでな、大国主は自分の子供たち、百八十神も一緒に行くって言うたんやけど、事代主がしっかりお仕えすれば、背く神はおらへんて話になってな。」



「事代主、やっぱり信頼されてるなぁ。」



「せやねん。それで、出雲の小浜に神殿を建てて、水門の孫、櫛八玉が料理を奉る役目を負ったんや。」



「櫛八玉?それってどんな神様なん?」



「櫛八玉は料理の神様やな。鵜になって海底に潜り、粘土を取ってきて、平たい土器を作ったり、海藻で火を鑽り出したりして、神様のために料理を準備するんや。」



「神様に料理奉るって、なんかすごい光景やな…。」



「ほんでな、その櫛八玉が鑽り出した火で、神々の御殿の煤が盛んに焚かれてな、地底の磐石にまで届くほどに焚き固められたんや。魚もいっぱい捕れて神々に献上されたんやで。」



「すごいな…その火は特別なもんなんやな。」



「そうや。神聖な火やからな。それで建御雷は、高天原に戻って、大国主の国譲りが無事に完了したことを報告したんや。」



「これで葦原中国は天つ神のものになったんやな…。ばあちゃん、日本の神話ってほんまに壮大やなぁ。」



「せやろ?この国譲りの話は、日本の歴史にもつながる大事な物語やねん。こうして、天つ神が国を治めることになったんや。」



「神様同士のやり取りが、今の日本にも影響してるって考えると面白いなぁ。」
今日のかみさま
| 名前 | 読み方 | 役割 |
|---|---|---|
| 大国主神 | おおくにぬしのかみ | 立派な神殿と引き換えに国を譲った神様 |
| 櫛八玉神 | くしやたまのかみ | 鵜に変身し、神々に料理を奉った神様 |
| 建御雷神 | たけみかづちのかみ | 国譲り完了を高天原に報告した神様 |









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